システムスリー製品の使用例
ー 穴の開いた床の補修 ー
浴室の入り口付近の床の補修です。屋内で最も腐りやすい場所のひとつです。
穴を塞ぎ最終的には板を乗せて補修します。
- システムスリーエポキシ(低粘度エポキシ樹脂)
- フィラー(ウッドフラワー)
- エポキシの計量、混合、塗布用の道具 ⇒ 計量カップ、混合ヘラ、ハケ、グルーブラシなど
- ゴム手袋
- のこぎり、マイナスドライバー、ワイヤーブラシ
- ラッカーシンナー(道具の清掃用)
- 合板の切れ端(穴を塞ぐために使用)
- シナ合板(厚さ2.5ミリ、仕上げに使用)
(1)状態の確認と下準備
写真は床材を剥ぎ取ったところです。床材で隠れていましたが、その下はかなり傷んでいました。水気や湿気によって木材が腐食してボロボロになっています。中央や右側は完全に穴が開いてしまっています。
まず、マイナスドライバーやワイヤーブラシを使って、ボロボロになったところを取り除きます。結局、中央と右側の穴はつながって大穴になってしまいました。木屑はきれいに取り除きます。掃除機で吸い取ると簡単にきれいにできます。
エポキシを塗る前には完全に乾燥させておかなければなりません。
なお、この補修では行っていませんが、エポキシを塗布する前に「ボレートロッド」や「ティンボア」といった防腐剤を使って防腐処理を行っておくと、将来的な腐食を防ぐことができるのでさらによいでしょう。
(2)穴を塞ぐ板の準備
なんらかの方法で穴を塞ぐ必要があります。ここでは、何枚かの板をエポキシで接着して塞ぐことにしました。
穴の大きさに合わせて合板を適当な大きさに切って準備します。ここでは写真のような板を3枚使って穴を塞ぐことにしました。
穴は完璧に塞ぐ必要はありません。小さな穴ならあとでパテ埋めするときに塞げます。
(3)穴を塞ぐ
補修面と穴塞ぎ用の板の準備ができたら、システムスリーエポキシを適量混合し、補修面と穴塞ぎ用の板の全面にグルーブラシで塗布します。エポキシは木材によく染み込みますから、少し時間をおいて2-3回塗布するとよいでしょう。
しばらく時間が経って塗布したエポキシの粘りが増してきたら、エポキシパテを作ります。システムスリーエポキシにウッドフラワー(木粉)を混ぜてペースト状のパテを作ります。これを補修面と穴塞ぎ用の板の接する面に塗布して接着します。サッシと穴塞ぎ用の板の接するところも同様です。必要なら、板を釘やネジで固定します。これで一旦エポキシが硬化するまで一晩ほど待ちます。
(4)パテ埋め
これで穴を塞ぎしっかりした下地ができました。あとはパテで埋めて平らにするだけです。
システムスリーエポキシにウッドフラワーを混ぜてパテを作ります。パテナイフやヘラを使って平らになるようにパテを付けていきます。板と板の間などに多少のすき間がありますが、垂れない程度のパテをそのまま詰めれば大丈夫です。
(5)仕上げ
パテが十分に硬化したら最後の仕上げです。高い部分があればサンドペーパーで研磨して平らにします。
ここでは、板を貼り付けるだけで簡易的に仕上げることにしています。
板は厚さ2.5ミリのシナ合板を使用しています。まず、板を形に合わせて切り取ります。そのあと、システムスリーエポキシを全面に塗布して防水加工を行います。特に切断面(木口)はエポキシがよく染み込むので少し時間をおいて十分に塗布します。十分な防水膜を作るには1回の塗布では足りないので、システムスリーエポキシの塗布は2回行います。
この板を補修面上に取り付けていちおう終了です。