エポキシとは?
エポキシ樹脂は非常に優れた樹脂です。主な特徴をあげてみましょう。
- 主剤と硬化剤の組み合わせによって特性を幅広く変化させることができる。
- 揮発性有機化合物(VOC)の発散が少なく、毒性や引火性が小さいので扱いやすい。
- いろいろな被着体に対して接着力が優れている。
- 揮発性物質がほとんど出ないので硬化収縮率が小さい。(寸法安定性が高い)
- 耐熱、耐水、耐薬品、耐候性が優れている。
このように優れた特徴を合わせ持つ樹脂はエポキシ樹脂以外には無いといわれています。
エポキシ樹脂は電気・電子部品、宇宙航空機などの最先端テクノロジーをはじめ、自動車、船舶、建築土木、家具などに幅広く使われています。
あのアポロ宇宙船にも使われていましたし、海のF-1といわれるアメリカズカップのヨットの船体は主にエポキシ樹脂とカーボンファイバーで造られています。
身近なところでは、フィッシングロッド(釣竿)にも使われています。また、2種類の液を混合して使うエポキシ系接着剤としてご存知の方も多いでしょう。
システムスリーの多様なエポキシを使えば用途は無限です。
木材、金属、ゴム、ガラス、皮革、紙、織物、セラミックなどに対して接着力は強力です。
エポキシでこんなことができます。ほんの一例をあげてみましょう。
- 木材の防水コーティング、家具の製作、傷んだ木材の修復に
- ボート、カヌー、カヤック、ヨット、パドルなどの製作・修理に
- 模型、ラジコンの製作・修理に
- ソーラーカーのボディーシェル、自動車のエアロパーツなどに
- サーフボード、セールボードの製作・修理に
- 工芸品、オブジェなどに
エポキシ樹脂はその強い接着力と素晴らしいコーティング性によってウッドボートビルディングに革命をもたらしました。
アマチュアボートビルダーに人気のあるスティッチ&グルー工法、ストリププランキング工法、グルードラップストレイク工法などはエポキシ樹脂なしでは成立しません。
日本では欧米に比べるとアマチュアのボートビルディングはあまり盛んではありません。そのため、アマチュアボートビルダーへのエポキシの普及は欧米に比べると非常に遅れています。
ボートビルディングにはもう一つポリエステル樹脂という樹脂が使われています。
日本ではエポキシに関する知識が十分でないために、本来ならエポキシ樹脂を使うべきところにポリエステル樹脂を使っているビルダーもまだ多いようです。
とくに、ストリププランキング工法やスティッチ&グルー工法で作るカヌーやカヤックではポリエステル樹脂は適していません。必ずエポキシ樹脂を使いましょう。
エポキシ樹脂とポリエステル樹脂の違いについてはこちらをご覧下さい。