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ウッドカヌーの種類

ウッドカヌーは種類も多いので分類は難しいが、大きく次の6種類に分けてみたい。
ダグアウトカヌー、バーチバークカヌー、オールウッドカヌー、ウッドキャンバスカヌー、ウッドストリプカヌー、プライウッドカヌーの6種類だ。

ダグアウトカヌー  Dugout Canoe

ダグアウトカヌーとはいわゆる丸木舟とか言われる刳り舟ことである。丸太を刳り抜いて作る最も原始的な舟である。
材料となる木があるところなら世界中に分布する。今でも、南米やアフリカ、東南アジアでは日常の足として使われているところが多くある。


バーチバークカヌー  Birch Bark Canoe

[カヌーの構造]
 ハルの外側-----バーチバーク(カバの木の樹皮)、これ自体がハルの構造材になっている
 ハル構造材-----補強のため樹皮の内側に外板と呼ばれる板が敷いてある
 ハルの内側-----リブ材で外板を押さえつけるようにして補強してある

何世紀も前から、北米の先住民によって作られてきた。船体は、バーチ(白樺の一種)の樹皮を縫い合わせて作ってあり、内側は外板とよばれる板を敷いた上に、肋材(リブ材)で補強してある。
今や、バーチバークカヌーのビルダーは世界中(と言ってもそのほとんどが北米だが)に、ほんの数えるほどしかいない。しかし彼らは、昔ながらの方法ですばらしいカヌーを作っている。
バーチバークカヌーは大変繊細で、こまめな手入れが必要である。しかし、その美しさは、まさに芸術品だといえるだろう。


オールウッドカヌー  All Wood Canoe

カヌーの構造
 ハルの外側-----ニス塗装
 ハル構造材-----プランク材(プランク材の種類やプランキング方法は様々)
 ハルの内側-----リブ材で補強したうえニス塗装

1800年代半ば、ネイティブアメリカンのカヌーをヨーロッパのボート作りの技術を用いて作られたのがその始まり。
この150年の間に、プランク材(板材)の形や大きさ、プランキングの方法は様々な方法が考え出された。
外面は塗装のみなので、こまめに手入れしないと傷みやすい。製作にはかなりの手間がかかるものが多い。
北米には今でもオールウッドカヌーのビルダーはかなりいるが、日本でこのタイプのカヌーを作るビルバーはほとんどいない。


ウッドキャンバスカヌー  Wood Canvas Canoe

カヌーの構造
 ハルの外側-----キャンバスを張った上から樹脂加工してある
 ハル構造材-----プランク材(幅5センチ位の板材)
 ハルの内側-----リブ材で補強したうえニス塗装

1800年代後半、樺の樹皮が入手しにくくなったため、樹皮の代わりにキャンバスを貼り付けて樹脂で固めてカヌーを作る工法が発明された。
カヌーのハルは、頑丈な型枠の上で作られるが、職人の手作業によって、継ぎ目や木の木目が違うので、それぞれ個性が表れる。
美しさ、扱い易さ、信頼性、適度の柔軟性、それぞれかなりの高いレベルで兼ね備えている。キャンバスは、長い年月を経ると剥がれてきたり、破れてきたりするので、20〜25年でキャンバスを張り替える必要がある。張り替えれば新品のような状態に修復することができる。
スリキズに対して強いので、ウッド・キャンバス・カヌーは荒れ地の旅や川下りに適しているといえる。
日本ではほとんど見ることは出来ないが、北米では今でも根強い人気を持つ。古いものもレストアされたりしてマニアの間ではかなりの高値で取り引きされていたりする。


ウッドストリプカヌー  Woodstrip Canoe

カヌーの構造
 ハルの外側-----FRP加工(ファイバーグラスクロス+樹脂)
 ハル構造材-----ストリプ材
 ハルの内側-----FRP加工(ファイバーグラスクロス+樹脂)、リブ材は使用しない

ストリプ材と呼ばれる幅約2cmほどの細長い木の板でハルを作り、ハルの内側と外側の両側を、ファイバーグラスクロスと樹脂で加工する(FRP加工)。樹脂はエポキシ樹脂とポリエステル樹脂が主に使われる。欧米ではエポキシ樹脂を使うことが多いが、日本ではポリエステル樹脂を使っているところが圧倒的に多い。FRPの層は透明なので美しい木目が現れる。
日本のカヌー教室で作られるカヌーはほとんどがこのタイプといっても良い。


プライウッドカヌー  Plywood Canoe

カヌーの構造
 ハルの外側-----FRP加工(ファイバーグラスクロス+樹脂)
 ハル構造材-----プライウッド(合板)
 ハルの内側-----FRP加工(ファイバーグラスクロス+樹脂)、合板の継ぎ目だけを補強することもある

数枚の合板を組み合わせて作るカヌー。合板の組み合わせ方は、ステッチ&グルー工法が良く用いられる。部品点数は最も少なく、しっかりした図面さえあれば作るのは最も簡単である。材料も入手しやすい。厚紙などで模型を作ってから自作することも比較的簡単である。
平らな合板を組み合わせるので、継ぎ目はどうしても角張るので他のカヌーのように滑らかな曲線は出せない。



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